【キンプリ☆応援上映】予備知識ゼロの昭和の女でも、世界が煌めいて見えますから✨【長文】
友に誘われて観た映画【キンプラ】に衝撃を受けました。
ノーチェックでした。迂闊でした。
これは・・・、このキンプラは「若者の今」を知るために外せないです。
(若者っていう言い方がもう!ってとこですが)
特に「理詰め」を良しと教育されてきた
ロジカルシンキング世代はぜひ一度
応援上映を体験した方がいいです。
広告=コンセプト全盛期を生きた私
にとって、10年ほど前から「コンセプト」って
必要なくなってきたなぁと感じることは多々ありました。
「Don't think, feel」を座右の銘と言いながら、私、考えてばかりだった!
そう思い知らされました。
でも、なんだか清々しい敗北。
新宿18:30スタートの応援上映。
10代後半から20代の女性9割男子1割。
手には2本のサイリウム(光る棒)。コスプレ姿も。
とにかく合いの手が、笑っていいとものタモさん相手の
「そうですね~」を軽く凌駕する斬新さ。
「制作タツノコプロ」と出ればみんなが口々に
「タツノコプロ、ありがとー」。
作中誰かが「みんなに迷惑かけてすまない」と言えば
「そんなことないよ~」。
「ヒロ」と声をかければ
「誰?後ろ、後ろ」。
「よし!がんばるぞ」と張り切れば
「がんばれー、大丈夫!」などなど。
おかんがひとりテレビに向かって言っているようなことを、
カワイイ子たちが画面に向かって大きな声で呟いてる。
しかもみんな同じような言葉で。サイリウムの色も見事に一致。
私は予備知識ゼロで映画を観たので、話の前提がわからなかったし、
場内の合いの手で声優さんの声もよく聞き取れなかったけど・・・全然OK!
脈略・・・わからなくてOK!
敵味方・・・あんまり関係ないみたい!
ブーイングってなくて、とりあえずみんながイケメンなので、みんなに歓声。
歌って踊っている姿が、かっこよくて、動きがすごくスムーズで・・
これはリアルよりも萌えるのがわかります!
私はヒロ君推しになりました。ぽっ。
そして、なにかのときは、なぜか裸。でも乳首なし(笑)。
「きゃーーーー」。会場に💛が舞う。
クライマックスでは空中をクルクルまわって、光やらハートやら、
クリオネポーズのちびっこいのやらが画面を覆う✨
そう「物事って脈略があるから記憶に残るんだ」と
再認識できた1時間半。
脈略がないから、映画が終わって思い返そうとしても、
コマかな部分は思い出せない。
だけど「煌めき」だけが残ってる!!
それで十分じゃないか。
そんな馬鹿な!って思われるでしょうが、そうなんです。
多分、これからの世の中、極論すればそういうことなんです。
理屈?理由?道筋?因果関係?そんなのすっとばかして
「きらめき、ときめき、きらきら」が、
「残れば」OK!!
これはとんでもない世の中になってきましたね。
キンプラの感想を追ってみるとよくわかります。
絶賛コメントは・・・
「なんだかわからないけど圧倒的だった。煌めいてた。泣けた」と要約できます。
嗚呼、こんな風に要約グセ・分析グセがついているのが旧世代なんでしょうね。
このことを実感するだけでも、観に行く価値があります。
ありました!
そして、観る方が何も考えなくていいように、
制作サイドはよく考えているんだろうなと思います。
初めて聞く音楽なのに、みんなの合いの手が合うってことありません?
キンプラは、全編がそんなタイミングにあふれています。
これが計算なのか、無意識なのか定かではありませんが、
言いたい。
ハリウッドよ、
これがニッポンのクリエイティブワークだ。
フリーダム!
以下メモ⇒キンプラは「KING OF PRISM -PRIDE the HERO-」の略。
前作は「KING OF PRISM by PrettyRhythm」=キンプリでしたのよ。奥様。